コラム https://agrimachine.jp/ 農家さんから家庭菜園向けの機械まで情報満載!こんな機械もレンタルで使ってみたい!トラクター、刈払機などの農業機械専門レンタルサイトです。 ja https://agrimachine.jp/images/logo.gif コラム https://agrimachine.jp/ SR18 コンバイン格納整備点検 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcgjeefv8 2024-10-18T16:08:00+09:00 稲刈りのシーズンもようやく落ち着き、整備点検の依頼もちらほらと・・・・


SR18というかなりの年代マシンの整備です。

時間は555H 年数は20年以上は経過していると思います。

今まできちんとした整備点検はされた事がない機体だと思います。

(都度クイック修理で対応をしてきている履歴があります)


今年はいい加減機械を入庫させてほしいと伝えてようやくの入庫となりました。

エンジンオイルなどは6年前の日付・・・・。その時から稼働が100時間だから

まあいいのか悪いのか、個人所有だからいいんでしょうね。

搬送ベルトも突起部分がなくなっていますし、


各種Vベルトもかなり亀裂、摩耗が進んでいて

ミッション部分などは面倒な箇所なので

ここで整備できてよかったです。

まだ部品出庫ができるうちは新しい部品を購入して機械の維持管理を
したいですよね。

各種メンテナンスハッチも開けた形跡がないので、開けてみると籾残りがあり

ねずみが入ったあともわかります。

摩耗でテカテカしているはずなのに、ねずみのおしっことかで錆が出ちゃったのか??

ひと通り清掃、給油を実施して消耗部品を交換、刈刃も土詰まりなどもあり

調整したらスコスコ動くようになりました。



細かい事かもしれませんが、日々の点検管理ってやっぱり大切だなあと思います。

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秋のコンバイン祭り https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rce89a73r 2024-10-10T16:41:00+09:00 稲刈りのトップシーズンです。

次から次へと現場でのコンバイントラブル修理依頼がやってきます。

みんな定期整備に出していてこれなのか?それとも年に数回の稼働だからって毎年だましだましなんにもメンテせずにここまで稼働出来ているのか・・・・。

仕事をする機械なんだから、もう少し手入れをしてもらえたらなあと思います。



籾の排出ができません!とのこと。


エラーが出ています。

E105 排出エラー

E125 モーター異常

満タンになったグレンタンクからの排出は非常用のレバーで排出しまして、

ハッチを開けると、お掃除もしているのかしていないかわからないくらいメインハーネスの付近に

埃というかわらくずというかが積層されていました・・・。

エアーで吹いたりすると、配線の被覆が削れて露出している部分などもあり、

これはやっかいなやつかな?

と予想されます。

ひとまずはモーターとスイッチ、リレーなどを交換してみると

E125は消えたのですが、排出シャッターのエラーが消えませんので

自動で排出されないというわけです。

アンローダーの上部にあるハーネスがコルゲートチューブがボロボロになっていて

これもこすれてほとんどが断線しています。





シャッターモーターも排出の籾の粉でハーネスがむき出しに。

これらを全てつなぎなおし、コルゲートチューブの養生もやり直し。





状態を見るとあーそういう事か。

ってわかるんですが、つい先日までギリギリ切れずに動いていたみたい

なので驚きです。













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管理者
ホイールリムボルトの緩み https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rc4ym88s4 2024-10-04T16:35:00+09:00 稲刈りのトップシーズンです。

次から次へと現場での修理依頼がやってきます。

コンバインにかかりきりになっていて、伸ばし伸ばしになっていた修理です。



リヤホイールのリムボルトが折れたトラクターです。

ホイールがボルトのこすれて粉になった汚れが付着して真っ黒です。

緩んでくると塗装がこすれてきたり、異音がするのでわかるようになるんですが・・・・。


ちなみにこのトラクターはブームスプレーヤー(1000ℓ)を使用しているので常時載せっぱなしです。

満タンに水をいれて遠方の圃場に向かうのであちこちにダメージが蓄積されています。

当然車体も痛みが激しくなります。

定期的なリムの増し締めが必要になってきますが、作業機がついているとなかなかできません。

今回もブームは脱着しました。

ましてやユーザーができるかと言うと、無理でしょうね・・・・。


予防整備をしてあげるのが一番なのですが、ここのところ人手が足りないのか?

機械を手入れせずに使いっぱなしで現場に呼ばれて四苦八苦することが多く、

かなりの時間を取られることが増えました。


この先もいろんな業界で技術者と呼ばれる人達が高齢になってきます。

機械も高額になり更新できずに古いものをずっと使用する事が多く、

負担が増えるばっかりで困りますねえ・・・。


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管理者
バッテリーのトラブル https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rca7svbxr 2024-09-26T15:49:00+09:00 稲刈りのトップシーズンです。

次から次へと現場での修理依頼がやってきます。

普段から点検をしていても、詰まらせるとかのトラブルもあります。

(ほとんどが年に数回程度の稼働だからと点検整備をしない方ばかりです)



今回はのトラブル事例は方向転換をして一度機械を降りて、再度乗り込んでエンジン始動しようとしたら

エンジン始動ができないとの事。



セルがカタカタ音がして飛び込みません。

セルモーターがイってしまったのか??

各種センサー類が何か不具合なのか・・・・。

先ほどまで作業ができていたのがポイントでした。



バッテリーをテスターで計ると12Vはある。

のぞき窓も緑色で良好な色。

配線を一つ一つ点検してもきちんと導通アリ。

セルモーターへジャンプ配線を作ると・・・・。

やっぱり症状は同じ。

という事は・・・・??

表示窓の緑色とかに騙されてしまいそうですが、バッテリーを交換したら

全て問題解決でした。


先入観と憶測ではいけないという事例でした・・・。

バッテリーの突然死はMFバッテリーだったらよくありますね。

先ほどまで何事もなかった事が判断を鈍らせます。

冷静に1から基本を追いかける事がいかに大切かを改めて知った次第です。

普段この機械はノーメンテ車両なので色々と不具合で呼ばれると思います。
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管理者
動噴本体のOHです。 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcjmjzk8i 2024-09-19T14:34:00+09:00 稲刈りシーズンです。

普段手入れをしてない方からの緊急連絡が次々と来ます。

一旦現場に出ると工場内の修理も進みません・・・・。


定期的な整備の癖をつけていただくことでお互いの時間的なロスが減るのはもちろんなのですが・・・。

そういう習慣がない農家の方にはどうやってアプローチしたらいいのかな・・・。



さていつも入庫する常連のブームスプレーヤー。



修理代金も結構かかってきてます。

今回は動噴本体のOHを敢行します。


以前から異音(ノック音)が出ているので

動噴本体のクランク軸、コンロッドの交換をしないとダメかも・・・・。

とはお伝えしていました。

減速ギヤBOXと動噴がシャフトでつながっているのですが、この部分が壊滅的に錆が発生するのです。



(分解やグリスアップの必要性がないところだから仕方ないですが)


あの手この手を使い、ようやく切り落としたりして分解しました。



まだ部品が入手できるから助かります。

ギヤケースと動噴本体・・・・。


切り離しにとても時間がかかりましたが、クランク軸を生かそうとするととても難しい・・・・。]]>
管理者
薪割り機の修理依頼 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcoj4x5hn 2024-09-13T13:20:00+09:00 暑い夏も終わり、実りの秋がやってきました。

と言いたいところですが、まだまだ日中は暑さが夏と変わらない!!

朝、夕方はようやくすごしやすくなってきたとはいえ、普通に30度超えてます・・・・。


稲刈りもはじまってます・・・・。

あさって刈るから機械の点検お願い!などと非常識な方々も散見されますが・・・。

おいおい300日は余裕あっただろうに・・・。


いつも結局こうなるのかあ・・・・

気を取り直して今回の症例は電気の薪割り機です。




家のブレーカーが飛ぶらしいです。

本人曰く無理をさせて使っていたとのこと。


どこかでショートしてますよね・・・・。

横に黒い箱がありまして、中身を見てみます。


コンデンサーらしきもの(間違いなく電解コンデンサーだと思うけど)がありまして、

ふたのような場所から汁みたいに中身が出ちゃってます。


モーター本体へのダメージがなければいいのですが、まずはこれを交換してみないとわかりません。



というかこの薪割り機、ブレーカとかついてないんだけど、どうしてだろう・・・・。


後日部品が届いて交換して通常運転ができるようになりました。

ボックスの中にも水が溜まっていた形跡もあるし、

結局は使い方なんだよなあ・・・・。

ホームセンターなどで買えるものもこういう感じになったら

なおせるのか?

 





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FT28 修理完了したと思っていたら https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rc6nvogka 2024-09-06T13:27:00+09:00
リフトカバーもやっとこさ組付けて形にして作動確認して

あー終わった。

動きも問題なし。

・・・・・・と思ってたんですよ。



工場長からリフトアームの高さなんか違わない??

との一言。

うん!?

確かに・・・・・。

リジットラックの微妙な高さの違いかなと思いつつ、

水平器を当ててみると、やはり違う。


リフトアームのシャフトが曲がるくらいだから、リフトアームも曲がるのかな?

いやいや、鋳物製品がこんなに簡単に曲がるのかな??

でも他の部分はきっちりと修理時に確認している。


左リフトアームを部品で取り寄せして、比較してみました。



定規をあてると反ってる部分の定規との隙間が明らかに違う。



交換したら、水平器も気泡が真ん中にきており、


ようやく一安心できました。


でもこんな部分に力がかかったのにケースが割れてシャフトとアームだけで済んだってすごいなあ・・・。




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管理者
FT28 続編 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcuiyb99i 2024-08-30T13:29:00+09:00 FT28 分解していきます。


左右ともにリンク、レバーがぎっしりと入ってます。


キャビンを少し持ち上げて手が入る隙間を確保して、
配線類、カプラーを外していきます。

横着してかなり後ろを持ち上げていくと前側のキャビンが傾斜していくと


フードとガラスに干渉してしまい、不具合がでるかもしれまないので



ギリギリまで持ち上げて

なんとかカバーが取り出せるようになりました。





どうすればこれがねじれてしまうのか・・・・・

このあと部品手配をして、頑張って組み上げて

全体の整備して完成となります。











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管理者
中古機械の当たりはずれ・・・ https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcow8zi38 2024-08-22T16:22:00+09:00 クボタ FT28

業者オークションで仕入れてきた機械です。

ヤフオクでもそうなんですが、物を画面だけで見て落札、実物が来て溜息・・・・。

こういう事が非常に多いです。

見た目キレイにして出されている物が多く、色々と手をかける前提条件とはなります。

ヤフオクとかも質がだいぶ落ちましたね。

まあすべて直しを入れるって考えたら安く買えたらいいって考えもありですが。


履歴不明での入庫車両は必ず油脂類、フィルター、などは新しくしています。

(程度、予算に応じて更に手をかけるかどうか決めてます。)

リフトアームカバーが脱着跡がありまして、なんらかの不具合がなければ外しません。


というか何かやらかした匂いがプンプンします・・・・。

後ろからみたらリフトアームの高さが違う・・・・。

何故?どうしたらこうなる??



めちゃくちゃ嫌な予感が満載・・・・・。


タイヤを外して、細部をチェックしていますと、ミッションケースのボルトが外されて

なくなっている箇所あり、緩んだままになっているボルトあり・・・・。

あれ??ケース左側面をずっと見ていると違和感の正体がわかりました。


割れてます・・・・。

ケースぱっくり割れてます。



オイルが何故外に漏れてこないんだろう??


はい、分解決定!!

次回につづく・・・・。



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管理者
お盆休みのお知らせ https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcm5vxvt7 2024-08-09T11:16:00+09:00 原村でも毎年暑さの温度記録を更新しています。

お盆休みは13日~16日を予定しています。

暑い時期には休むのが一番ですね・・・。

長期休暇ほしいなあ・・・。

好きな時にやすんでもいい制度ないかなあ・・・。

そういう会社にいた頃もあったなあ・・・・。



6月に脱落3秒前だったブームがまた入庫してきました。

トップリンクのカラーも溶接したり、ガタつきをなくしたはずなんですが、

やはり液体を満タンにしてのトラクターの移動は相当な負担がかかるようで、

あちこちがガタガタになって入庫してきました。

フレームも亀裂が入ってしまっていたので、溶接。




残念ながら根本的な対処にはなりません・・・・。

やはり防除する圃場の近くに水源がないと大変です。

トップリンクロックのフックも本来は少し浮いているものなのですが

自重で下がっているところにロックされてしまうので

トップリンクへの負担がかなりかかり、クボタはカテゴリー1のピンなので、

簡単に曲がってしまいます・・・。

どちらがめげるか、勝負です・・・・。

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管理者
NEエラー エンジン始動不可能 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rc4c77cxh 2024-08-01T13:07:00+09:00 SL33  Limited エンジンかからない 点検

NEエラーという表示が突然パネルに出た!
という事で入庫してきました。

クボタはNEエラーというとクランクアングルセンサーの故障事例が多いみたいですね。

こちらの機体は新車で購入して2年目のトラクターです。

フライホイールのピックアップを検知しているセンサーで、

燃料フィルターの奥の少しやりづらい位置にいます。

狭い場所ですが、工具はアクセス可能なのでセンサーを外します。

めちゃくちゃ錆色してますね・・・・。

中に水はいってますか?ってくらいの色・・・。


ステー類を緩めて配線と燃料フィルターをどかしてから外して穴から中の様子を

うかがうと・・・・。

あーあ、めちゃくちゃさびてるよ・・・・。

センサー部分には錆びた鉄粉が・・・。


センサーをキレイに清掃して組付けしてもエラーが消えないので

新品部品を入手して組付けするとエラーは消えて無事にエンジン始動ができました。




電子制御になってくるとこういったセンサーが不良なだけでも走行不能になるので

やっかいな事です。

SL33リミテッドの初期の個体にはミッションとエンジン側のシール材の塗布が少ないのか

こういった事例が散見されるようです。

これはリコールにはならないだろうけど、

分解して錆を清掃して再塗装する工数なども考えると顧客は納得しないよなあ・・・・。

圃場で動かなくなるって事もあるだろうから、

今回は持ち込みするまで動いてくれたから運がよかった・・・。





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管理者
リフトアーム 破損 その2 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcf23kjxa 2024-07-25T14:40:00+09:00 ブーム 修理 3発目 その2


リフトアームカバーを外して、ひっくり返します。

シャフトだけで済んでいてくれると助かるけどなあ・・・。


シャフトのワイヤーロックも確認。


ケースが割れていた過去の嫌な思い出もあるので、

念のためクラックのチェックもしてみます。


脱脂をして


浸透剤をかける


乾燥後


ヒビが入っていたら
白い塗料の間から赤いヒビ割れが確認できますが今回はなしでした。7

よかったー。

外したリフトアームの錆び付いたシャフトを外していきます。


(シャフトassyにこの時リフトアームが付いてくるなんて思いもしなかった)

建機などのピンは真ん中をアセチレンで吹きぬいて小さくして叩いて抜き取る方法をとってますね。


しかし!このあと部品が届いて、リフトアームもセット交換だったので

この作業が無駄になりました・・・。


同梱されていたパーツにはОリングが同じサイズ2つ入ってます。


リフトアームには逃げが入ってますがここにはスペーサーが入るため関係なし。


Оリングを2枚重ねて、樹脂カラーの幅を削って調整してなんとかおさまりました。

ピストンとシャフトの位置決めを確認してシャフトを入れる。

リフトアームの位置決めは違うので注意をして組付けます。

センサー類を取り付けして試運転して問題がない事を確かめたらシートを載せこみ、本機は完成。

ブームをまた背負わせるのですが、左右の振れ止めもきちんと動くようにしておいたので、

すんなりとりつけできました。


あとは平行に取り付けて、位置だし。


トップリンクロックは効かせてしまうと負担が増えるので あくまでも落ち止め。


これをユーザーにきちんと説明をして完了です。








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またしてもブームのトラブルです。 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcjcyrzce 2024-07-18T14:05:00+09:00 ブーム 修理 3発目


またしてもやってきました。

スプレーヤーを背負ったトラクターが入庫です。

クボタ GM73になります。

これまでの3台共に脱着をしない載せっぱなしの機体です。

ブームが上下しないとの事で入庫してきました。

はてなんだろう??

って思っていたら、リンクが片方動いていない・・・・。

ハッ!?折れてるよ・・・・。


台を噛ませてなんとかブームを外します。

トラクター単体でよーく見てみます。

右アームの根元からボッキリ折れてますね・・・。






原因なのですが、

トップリンクのトラクター側がcat1のピンなのですが、

先日のトラブル機同様にピンとカラーが減ってきて(もともとのクリアランスもでかいのですが)

がたつきが大きくなり、液体を背負っての走行の振動による金属疲労の蓄積だと思われます。

もともとはリンク穴とカラーが約2ミリほど外径差があります。

これはデカいガタになりますよ!!

揺さぶられてリンクも曲がりがでてしまいました。これを修正するのは厚みもあり不可能。


まだましな中古品を使って修正していきます。


cat1のカラーを肉盛りして圧入して溶接してガタをきっちり取り去ります。

他の部分でガタもあるのでせめてここだけでも抑えておかないといけません。


外車と違ってリフトアームカバーの上側を脱着するのにシートを外せば工具もすぐにアクセス可能なので

かなり良心的です。


シートがサスペンションシートなのでめちゃくちゃ重い。

昔は一人でこのくらい持ち上げて出せたのに・・・。

無理をしてはいけないのでお手伝いいただいて外に出します。


シートを外したら、補器類を外して、トップリンクピンの位置に持ち手を作ったものを置いて

脱着準備ができました。



こちらの農機具屋には天井クレーン、電動ホイストもありませんので

フォークリフトで吊り上げします。

ガラスを割らないように、うまくかわして先ほどの持ち手をテコにしてガバッと外していきます。


今回は外したところまで。

















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脱落ブーム 修理作業 その3 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcahh9smb 2024-07-11T13:11:00+09:00 脱落寸前のブーム 作業続きです。

フレームの溶接が終わりましたら、

次は補強するためのプレートを加工します。

L字のアングルの肉厚の部材があったのでこれを使用します。


端部には開先を入れて接合部分を稼ぎます。

周囲だけではちょっと不安なので穴をあけて、その廻りも溶接することで全体がくっつくのではないかな?

と考えて穴をあけておきました。

ガチガチにやっても今度は他の部分がダメージを受ける可能性が高いので、

どこまで入れるかが悩むところです。

L型の部材を4隅にいれようかとも考えましたが、タンクとのクリアランス等も考えると

これくらいでいいのかな?と思いました。

まあたくさんの液体を背負ってトラクターで移動をするものなので、

どうしても負担が機械のいろんな部分にかかってくるのは仕方ないのかな・・・・。

対角上に補強を入れて、ゴム板なども新しくしていきます。


裏側が汚い溶接になってしまいましたが、船を造っている人達は技術がすごいですねえ・・・。

ひっくり返しはできないから、真上を溶接個所が多いと思いますが、どうやってるんだろう・・・。



タンク内部のゴムもこれだけ減ります。



以前のパッキンに増してもう一枚入れて気休めとしました。


なんとか組み上げて完成・・・・。

フルタンクで移動距離が長いって致命的だな・・・・。




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管理者
脱落ブーム 修理作業 その2 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rck6ean4g 2024-07-05T13:50:00+09:00 ブーム 亀裂修理 その2


前側のフレームが奇跡的に在庫があり(メーカーの長期保管在庫品)金額を聞くと80万円超・・・・。

これを部品として手配しても、移植が大変。

(もしも移植しても結構な工数がかるのは予想できるのでいろんな意味でお勧めできないですね)

となると・・・薬剤タンクを降ろしてフレーム溶接、補強かあ・・・・。

という判断になったわけです。



薬剤タンクを脱着するのもかなりの工数かかりますので、

今回は上方に持ち上げてフレーム修正、溶接、補強追加を施工していきます。

上側のホースを支えているフレームをはずして、邪魔になる配管類を外して油圧関連のホースにはプラグでふたをする。

タンク内部の補強フレームも脱着するの薬剤タンクの中に入り込まないといけないので内部もできるだけ洗浄をしました。


約半日作業をして薬剤タンクを分離させることができました。


フレームの強烈な歪みは背面側の角材がついたままだと戻すのも難しいので


背面部分のかろうじてつながっている所もスパッと切ります。

その後旋回する部分をつなぐフレームと歪みのある部分をレバーブロックにて戻す。


戻しては干渉する部分を切削する。また縮めては角材がきちんと入るまで削ってはの繰り返しです。


あまり隙間を開けてしまうと溶接するときに大変なので、

それも考えながらやってます。


だいたい戻ったらいよいよ溶接していきます。

一部の箇所をずっと溶接すると熱で曲がり、歪みがでるのでちょっとずつ色んな箇所をやっていきます。


また元の骨格が溶接できたら、補強の部材をいれるので、

表面をきれいに均していきます。

梅雨時の作業なので外で溶接は一日で済ませたいので急ピッチで進めていきます。




このあとは補強溶接に続きます。









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管理者
ブーム 脱落寸前 第2段 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rc6rikrof 2024-06-27T16:46:00+09:00 こんにちは。

丸山 ブームスプレーヤー の不具合が続きます。

本体を背負うと後ろ下がりが解消されなかった機械がありまして、他の不具合での入庫だったのですが、

見つけてしまいました。

これが通常の機体。


こちらが今回の機体。


とってもやっかいな部分です。

亀裂がずっとはいっていたんでしょうね。


背面側だけしか角材の部材が残っていません。


そりゃいくら頑張っても後ろ側にくるわけだ・・・。

というか、フルタンクで薬液を背負っての移動が頻繁にある場合はやはりいろんな部分に負荷がかかっているんですね。

ここまで酷使しているとなるとかなりの修理代がかかってきます。

というかこういう個体があったら、更新、入れ替えをお勧めしてきていました。

ですが、ここは八ヶ岳の向こう側とは違います。

金銭面では非常に厳しい。修理代の方が高くつく場合でも、買うよりは安いという事でかなりくたびれた機械も修理対象になります。

簡単に言うけど、あとでゴニョゴニョは無しにしてもらいたいなあ。といつも思います。


この修理はまた後日開始したら上げていきます。
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管理者
ブームスプレーヤー 脱落3秒前 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rc8pf627a 2024-06-21T15:11:00+09:00 本日からこちらの地方も梅雨入り宣言がでました。

防除も忙しくなりますね。

今回は

丸山 ブームスプレーヤー

トップリンクのがたつきです。

本体側がCAT1のピンですのでカラーが入っていないのかと思っていました。

外してみたら、ピンが曲がっているのはもちろんの事、

カラーがすり減っていました。


ブラケットの穴の内側が摩耗して楕円になっています・・・・。

そういう事があるなんて思いもしなかったです。




カラーをなんとかプレスで抜き取り、外側の部品まで摩耗が進んでいました。



CAT1のカラーだけを部品手配して肉盛り加工するしかありません。

丸山の規格は

20*26*43のカラーなのですがピン径がφ19なので同じ事になってしまうので、

19*25*50のCAT1のカラーの周囲にスポットで溶接で肉を盛りつけ

プレスで圧入。

周囲を削っておいた外側のケースとカラーを溶接してCAT1の特製ボス?に仕立てました。



本体のブラケットがグラグラなのでいずれはこれも交換対象だと思います。


これで少しでも部品同士のがたつきを抑えるようにしてみました。

ロックの取り付けピンも肉盛り、トップリンクピン CAT2部分も当然同じ仕様。

取り付けは雨が上がった後日です。

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管理者
ロータリーの異音 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcrjseyeg 2024-06-17T11:04:00+09:00 皆さんこんにちは。

6月も半ばです。収穫ができる作物で大忙しの方々もいらっしゃいますね。

今年も早くから暑い!なんとか乗り切っていきたいですね。


そうなると機械が壊れて早急に!!

という案件も増加します。


今回はPTOを入れても異音がしてロータリーが回転しない。

との連絡を受けて現状確認です。



あっ!?

中身のベアリングがイっているな・・・・。

ふたを開けてみますと・・・・


出力軸側のギヤ側のベアリングがほぼなくなっています。



ベベルの傘部分も一か所欠けてますが、金銭的な事もありますので、


今回はシールとベアリングのみで修理をします。

オイル排出口を開けると、ほぼ土ですね・・・。


オイルレベルゲージのゴムがカチカチになっていて隙間などがちょっとでもあると水が浸入しやすくなります。

屋根付きの場所で保管されているならばまだいいのですが、今回の機体は常に外に駐車されているので雨水、結露などの

侵入がしやすくなりますね。


ケース内部にバラバラになったテーパーローラーのベアリングの残骸を全て回収して

(残っていて、オイルをかき上げた時にギヤに噛みこんでもまた惨事が起きる原因となるので)





キレイにオイル分をふき取り、金属粉も全てふき取りしまして、

あとは元通りの順番に組み立てしていくだけです。


ベアリング、オイルシールを組み込みして試運転、異音なく作動するのを確認できました。

普段からの異音、正常な状態などは判別できるように日常の手入れ、確認、点検などをするだけでも

機械のメンテナンスコストなどはずいぶん変わりますね。

ってまたお願いをして作業終了です。




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管理者
オートワイヤーの不具合(トラクターです) https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcsv8ut5a 2024-06-06T14:03:00+09:00
言葉の真意をきちんと伝わっているでしょうか?

ネットでよくカスハラなどとまた最近取り上げられるようになりましたね。


お客だから何を言っても許される、客だから横柄な態度をとる。

お金を払えばなんでも要求が通るわけじゃないですよね・・・・。


SNS全盛のこの時代はすぐに炎上したりするのでネットで発信するのも気をつけないといけませんね。

お客様は神様です。の真意は三波春夫氏のHPで詳しく説明がありますのでそちらを検索してください。


さて今回もちょっと面倒な話題です。


某販社で断られたとの事でこちらを訪ねてこられました。

こういう案件がめちゃくちゃトラブルの元になったりするのでかなり気を使います・・・。

ロータリーがオートできちんと下まで下がらない。という事で

メーカーのサービスマン?営業所の人が機械を見たところ、

ロッドの調整という名目で自分で曲げて調整したそうです。


まあ技術レベルは色々な方がいらっしゃいますから、

その現場を自分はなんとも判断できません。自分も言われてしまう事だってありますから・・・。



さてまずは元通りの形に戻す。

ここからです。


ロッドが正規の形状とは違うのでロッドをまずは交換してきちんとオートの動きをするかどうかです。



動くは動くのですが、いまいち感度が悪く、ワイヤー単体を見てますと

自重でスルスルと動くべきものが、ワイヤーの曲がり(軽いキンク状態)もありひっかかりがあります。


ロータリー脱着の際にスムーズでない場合はこのような位置での着脱をしている場合があります。


きちんと取り付け位置まで動いていることが大前提ですので、

新しいワイヤーに交換して寸法出し、位置だしの微調整も行いました。


これで色々言われたらお前の所で弄り壊されたってさらに輪をかけて文句を言われる事になるので

ネットでの購入品などの修理履歴がなかったりする方の新規依頼は気をつけないといけません。


今回はこれで正常な動き、本来あるべき状態になりましたので、

あおとは圃場での作業で不都合があれば呼んでいただく旨を説明して

納得していただきました。


ふー、こういう事例が増えると心労が重なるなあ・・・・。




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管理者
動噴(ブームスプレーヤー)修理 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcsusghbg 2024-05-31T11:17:00+09:00 農作業シーズンも忙しくなり、葉物野菜も定植されてきました。

雨も降るようになってきますと防除機械も活躍しだします。



今回は圧力が上がらないとのことで入庫してきました。

圧力調整のモーターもきちんと動いています。

電気、作動にも問題がないので、動噴自体がダメになっている可能性がありました。

よく聞いてみると、走行中にもPTOをいれたまま走ってしまった事があるとか。

フィルターを外してみると、ゴムの破片が出てきました・・・・。


はい、動噴のAブロックが破損していると思います。

PTOを入れたまま走行をすると通常よりも回転数があがってしまう上に、水が入っていなかったりすると

空回しになってしまうので筒とパッキンが熱により破壊されてしまいます・・・。

よってはがれてしまったと思われます。


外してみると5つあるうちの3つがボロボロでした。



さいわいにもゴムが壊れてくれた事でシリンダー内部のコーティング部分は

無事でしたので、Aブロックを交換して水を入れて試験してみたら、問題なし。


軽傷で済みました・・・・。

皆様お気をつけください・・・・。








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管理者
燃料満タン!!入りました!! https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rct79x3g6 2024-05-23T09:16:00+09:00 5月後半になると機械の動き始めからスタートでドタバタして田植えシーズンまで

一気にやってきます。

先週は代掻きのトラクターのトラブル祭りでしたね・・・・。

田植え機のトラブルもありましたが・・・。

今回のトラブル症状は・・・・。


とある週末の土曜日の午後でした。

燃料を入れてしばらくしたらトラクターが止まって動かなくなった。

某販社に連絡しても来てくれないのでおたくに連絡して面倒みてもらおうと思って。

ってそりゃメーカー忙しいでしょうよ。自分たちだって同じなんだからこの時期はあっちもこっちも忙しいんだから。

自分たちが暇みたいな感じに思われるのもちょっとムッと来ますが、

整備履歴も使われ方もわからない方のトラクターです。

さてどうしたもんなのかな。


ん?燃料切れでエアでも噛みこみしたのかな?って思い込んでました。

(そこで気づかないのがいけなかった・・・・)

現車を確認しに出張すると水面に浮かぶトラクター。


燃料ゲージは満タン。燃料補給してここまで動いて動かなくなったとか。



傍らには赤い携行缶。シールが軽油と貼られている。


「あの、軽油を補給されたんですよね?間違ってないですよね?」

はあ!?馬鹿にしてんのか?って感じに取られてしまったのか、


「間違いない!!軽油買ってきてるから!」だそうです。

エア抜きを試みます。

ちょっとはエア噛みしているが、いまいちおかしい。


燃料フィルターをのぞき込む。うーん手入れもされてない感じで土みたいなものが見えるなあ。

フィルターを外してみると、水、泥が混入しており、フィルター詰まりはあきらかでした。


フィルターを取りに戻り、フィルターを交換するために再度外してみると、

ん??ガソリンの匂いがする・・・・。

ということは・・・・???
携行缶もガソリンが入っている!?




はい!!燃料 超満タン入りました!!




ディーゼルにガソリンを入れると・・・・。

噴射ポンプがやられてしまうそうです。(自分はほとんど経験がありませんので)

今回はすぐに止まって動かなくなったのでまだよかったのかもしれません。

しかし、自分が何度もエア抜きしたせいで、傷が入ってなければいいなあ・・・。

携行缶はきちんとした正規の物を使っていきましょうね。

いやあ、素人ってこんなもんなのか・・・・。



軽自動車だから軽油。

重機は重油。

普通車はガソリン。


そんな事あるか!!



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管理者
農作業のほとんどは草刈りです・・・。 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcapgjxgh 2024-05-16T13:46:00+09:00 5月も半ばになりますと、草も伸び始めます。

いきなり30度近くになったり、朝氷点下だったりと体調が悪くならないように気をつけていても

気温の急激な変化には年齢のせいか、なかなか対応ができなくなりますねえ・・・。

さておき、今日これから草刈りするのに、エンジンがかからない。

でた!!


などと平気で事前の点検、確認などをしないのは何故でしょうか?

地域の特性なのかな・・・・??

すぐにやってくれ!!ってよく言われるんですが、

仕事をしてくれる道具にはお金をかけたり、

作業予定ってものがあるならば事前に動くか確認とかしないのかなあ??

ってめちゃくちゃ疑問に思います。


自動車関係だったら今は予約で整備点検等もするのが当たり前なのでよほどのトラブルでもないかぎりは

飛び込みってない気がしてます。



今回は燃料が古いものがずっと入っていたので、新しいものに入れ替えします。

古い燃料のままなのでキャブレターのダイヤフラムがカチカチだったのでOHして、



マフラーのポートがカーボン詰まり気味だったので、お掃除、マフラーも焼いて



燃料フィルター、ホース類も交換。


刈払い機と言っても意外と手間かかります・・・・。


もちろん計画性を持って事前準備されている方もいます。

そういう方が作る作物はもちろん品質もよく、喜ばれるものが多い傾向にありますよねえ・・・。


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管理者
新たな難関が・・・ https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcs6roisv 2024-05-09T08:49:00+09:00 5月の連休真っ只中でしたね。

お休みになって色んな機械が持ち込まれました。



ヤンマーの古いトラクター。

作業機が上がったまま、下がらなかったりする。

はい来ました!!

普段全くメンテナンスしてない案件です。

困ったときに昨日まで普通に動いていたんだけどって言われるヤツです。


毎年点検に出してるんだけど・・・・。

ってパターンもありますね。

履歴で追えるんですが、エンジンオイルの入庫履歴さえもないですよ・・・。


で、いろいろ見ていると、ピーナッツクリームみたいな色の冷却水・・・・。


オイルゲージにつかないくらいのミッションオイルの量・・・・。


お話して、色々点検してお返しすることになりました。

冷却水も全く替えずにいるとこんな感じです。

ラジエターも通路が詰まってまして、ラジエターの洗浄剤入れて、

まわして抜いて、スチームガンで流してを何回も繰り返して

ようやく茶色い水が透明になってきました。

湯垢みたいになっているけど、無交換で20年くらい経てばこうなってしまう

んですねえ・・・。


上がり下がりしないのはポンパのワンタッチでレバーを駆動するスイッチからモーターには電気は導通していましたが


モーター不良でして、部品供給はすでに停止していたので、

引き上げロッドを外して、手動で上げ下げできるようにしてポンパ機能だけが使えない状態にしました。



いつまでも古い機械の部品を供給してくれるのは外車だけなんだろうなあ・・・・。

それか第三者が作ってくれるか・・・。


車だとよくある手法ですけどね。だからクラシックミニなんかはずっと生き残ってくれるんでしょうね。

でも趣味の乗り物ならばある程度の不自由を楽しむのもありなんですが、

仕事をしてくれる機械に関しては効率化、スピードが求まられる現代ではクラシックで情緒に浸るのもどうなのかなあ・・・・。

って思うことがよくあります。



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管理者
ホンダ FF500 エンジンかからない!! https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcsw2d4wf 2024-05-02T16:02:00+09:00 5月連休が世間では10連休の方もいらっしゃるようで・・・・。

なんとも羨ましい・・・・。

貧乏暇なし、しがない農機具屋ですので本日も一生懸命働いてます。



新しい機械を納品したり、久しぶりに機械を使う方からのマイナートラブルが

激増するのが春先ですね。

今回は今年納品したホンダのサラダ FF500です。

一度使ってエンジンを止めたら二度とかからなくなったとのこと。

最新型のこの機械はなんとセル装備、プッシュスタートです!!


えっ??

車みたいじゃん。自分の家のNーBOXみたいだな・・・・。

さて現車確認です。

他の管理機と一緒に盗難防止策としてワイヤー型のロックをしているそうです。

で普段はこれをぶら下げている。とのこと。



ほう、結構頑丈な錠前だなあ・・・・。

って動力の入り切りのレバーにぶら下げているのか。

ん?


レバーの根元にマイクロスイッチあるじゃないか!!


ワイヤーの鍵がぶら下がっていると・・・・。

いつも入りの方向に傾いてる。


ということは・・・。

「ルーキー!セーフティーがかかっているぞ!!」

ってスネークに言われちゃうヤツだ!!

鍵を取ってみると、見事にスタートポジションにレバーが戻り、

無事に何事もなく解決です。


機械の修理で恐ろしいのは先入観と思い込み。

色々ありますなあ・・・・。





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管理者
ストーンクラッシャー 点検 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcgo7u26f 2024-04-24T16:21:00+09:00 こんにちは

桜の時期も今年は雨、風の影響も少なくて楽しめましたか??

私も色々なところに行って桜めぐりしましたよ。

春になると鳥、虫、機械も動き出してきますね。

仕事もいよいよエンジンかけて一生懸命やらないといけませんね。

さて今回はストーンクラッシャーです。


納品後約50時間経過したのでタングステン鋼の破砕刃の緩みチェックなどを実施しました。

赤いラインが最初の締付具合の場所です。

ブレーカーバー(約1M)で増し締めチェックをしましたが、マーキング位置よりも45度まではいかなかったですね。


左右のキャップスクリューが2本止めになっている刃は90度くらい回りましたね。

両端が一番緩みやすいそうです。

それからPTOジョイントのグリスアップ

これはこまめに実施してもらいたい部分ですね。

まっすぐ回っているだけだと思っても回転方向へは常に力がかかっているわけですからグリス切れでベアリングへ負担が

かかるのだけは避けたいですね。

外国製の機械ですので、機械あるあるが必ずあります。

日本工業製品のようにオイルが漏れている事があるとすぐにクレームだなんだと言われることには

少々寛容である気がしています。

エアーブリーダープラグ、ミッションのオイル点検窓、こちらから結構漏れています。



切削精度がどれくらいの公差で製作されているのかは

疑問に思うとこですが、オイルがきちんと入っているって証拠です!!

くらいの事言われた経験があるので、いやいや、それじゃあ日本人は納得しないぞ・・・・。

でネジ山にシールテープをいつものように巻いて対処したのでありました。



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管理者
乗用管理機 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcbitzrk7 2024-04-18T08:47:00+09:00

乗用管理機、(背の高い作物を栽培する方向け)

ロータリー管理機が3つアタッチメントで取り付けされて、

うね立てアタッチメントが3つ、肥料撒きアタッチメントも取り付けします。


これでフル装備になります。(画像ではウエイト取り付け前です)


電源を直接取り出しして(電圧降下を防ぐために直接の電源が望ましい)

コントローラーのステーを製作して作業しやすい位置に取り付けです。




PTOジョイントの部分はグリスアップされてこないので、(組み立てに使うための最低限のグリスが封入されています)

最初にグリスアップをしてきちんと納品してやったり、細かい部分にも給油をしてあげると

持ちが違うような気がしてます。


社内で組み立てするものに関して、ワイヤー類はできるだけ注油してから、

摺動部にはグリスを塗布するなどしています。

ほんの些細な事なのかもしれませんけど。

あとは自分が納品される車とか気を使って用品を組んでくれていると

この人は信用できるかな。って思いますよね。

傷防止の養生したりって些細な事ですけど。


社内にはそういう事が理解できない昔の人もいますが(気を使って組み立てするとかの感覚がわからない人)

自分はこういうスタイルは崩さないような姿勢でいきたいと思います。





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管理者
MR60 ロアリンク上がらなくなった!! https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rckamn27g 2024-04-11T15:21:00+09:00
今回のトラブル修理は思ったより難問が待ち構えていました。

まず作業依頼は油圧取り出し口増設でした。

キットになっているため室内にワイヤーを通して

背中の取り出し配管を2重にするだけ。


簡単に言うとそれだけでした。

今回はローダーがついているので操作レバーを吊るしておいて

右側の操作パネルを脱着して作業を行いました。



油圧操作パネルのコネクターが硬く、寒い時はカプラーを

破壊してしまいそうな気がするくらいかっちり入っている箇所もあります。

そこはきちんと丁寧に少しづつはずすしかありませんね。


さて増設キットは何事もなく組みあがりまして、取り出しカプラーにもきちんと圧力がかかっている事も確認して

ロアリンクの配線も間違いなく組みました。



さて翌日、作業機をつけようと思ったら、あれ??

なんのエラーだろ??

NO24のエラーが出てしまいます。


ロアリンクの配線が断線しているとサービスマニュアルを見ると出てきます。

昨日は動いたんだから、配線が断線ってどういう事??

右の操作カバーを元どうりに組み立てる時にハーネスでも噛みこんだ??

いや、それはないなあ・・・・。

2日くらい故障探求に費やして、もしかしてどこかネズミにでもかじられて、

昨日まではギリギリ配線がつながっていたのかも??



万に一つの可能性。

あるかもしれないし、ないかもしれない・・・・。

まあまずは配線を追いかけるか。

上昇ソレノイドのカプラーを外して手で触っていくとロアリンク、キャビンの下側で指にチクッと何か感触が。




んん???

おお??



コルゲートチューブがザクザクになっている!!

もしかして、ひょっとして・・・・・。


うわー!!これか!!

そうです。

チュー太郎にかじられていました。


昨日動いた。配線のカプラーを外した。

というトラップにとらわれていました。

柔軟に物事を考えて対応せねば。


って改めて思い知らされました・・・。


また一つ勉強になりました!








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管理者
春の納品祭り https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcznupbx5 2024-04-05T13:10:00+09:00
怒涛の如く突入しました。



先日の展示会などでお話いただいた機械の組み立て、納品なども一気に押し寄せてきます。

いろんな事がありすぎて、忘れてしまうこともたくさんありますが、

ほどほどに頑張らないといけませんね・・・。

ほどほどってのができないですが・・・。



それなりに気を使って組立てをしているつもりですが、

メーカー出荷時にワイヤーが組まれているものは仕方ありませんが、

現地で組み立てするものに関して、ワイヤー類はできるだけ注油してから、

摺動部にはグリスを塗布するなどしています。

ほんの些細な事なのかもしれませんけど。


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管理者
トラクターのオーディオ交換作業 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcciybuc5 2024-03-27T09:03:00+09:00 トラクターのオーディオ 入れ替え

クラリオンのCD付が取り付けされています。

CDレシーバーが埃で大抵やられてしまいます。

今回はBluetooth、USB付きのものに変更します。


リモコンもついてるし、便利になりました。

まずは専用工具がないのでルーフを持ち上げてデッキの後ろ側に固定金具がついている場合があるので

確認しますが、この機体はなかったですね。

配線カプラーが独自の形状なので、


途中でカットして加工します。


黒 アース
緑 メイン(プラス)
(※一回り太い配線なのですぐわかる。)

青/白 ACC電源

オレンジ
オレンジ/黒 スピーカー(プラス)

黒/白          スピーカー(プラス)


どちらがスピーカーの左右なのかはわからないが、今回は気にしません。


配線色がメイン線が緑ではなくピンクのものもあります。

アクセサリーのカプラーの位置さえ覚えておけばなんてことはないんですけどね。

あとはスピーカーの配線色が黄色、白のタイプものあります。




ハンズフリー用のマイクも仕込みました。

少しでも快適に作業はしたいですよね!!



スマホの充電などに使えるようにUSBジャックも埋め込み加工しました。
ホルダーはお好みで。





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管理者
展示会がありました。 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcnj3maei 2024-03-21T14:07:00+09:00
こちらの会社でも倉庫にて開催をいたしました。





またこの倉庫がゴミがあって、展示なども狭く、今までなんとも思わないのかな・・・・。

って昨年思っていて、仕事の合間を縫っては片っ端からゴミをかたづけ

売れそうなものはヤフオクで売ってを繰り返して、ようやく中がキレイになりまして。

年配の人って工場に物が散乱していたり、使えるものと使えないものの仕分けとかできないのかな・・・・。


そういう環境に身を置いてると色んな事がどうでもよくなったり、、客層も低下していきますよね・・・。

気にしない人がずっと働いていたみたいな感じだし。


少しでも気持ちのよい環境で働きたいですよね・・・。


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管理者
ヤマハの除雪機もきました。 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcr7hwfg2 2024-03-12T11:00:00+09:00
3月になりました。けどまだこの辺り雪が解けずに残ってます。

原村は雪がまだまだ降りますね・・・・

下界とは違うなあ・・・・。


今回はヤマハの除雪機です。

エンジンのふけ上がりが悪いとの事です。

オートチョークがついている機械なのですが、チョークが効いている時間が結構長いです。

温まるまでずっとブスブス言ってます。

燃料も古いままでかけたら、調子悪いという事です。

うーん。



キャブレターもハンチングしているので、分解して清掃しました。

オーバーフローしてオイルにガソリンが混ざってしまい、

オイル量が激増していました。

オイルも交換して、燃料フィルターのカップも清掃しました。



あとは気になる部分がマフラーの出口に向きを変更するものがついていて、

ここに網があるんですよ。

この網がよく詰まり気味になって抜けが悪くなります。

外してみると、あー!やっぱり。


チョークが効く時間が長い事もあって煤が付きやすくなります。

清掃して試運転して、良好です。

チョークの作動時間を短くするには、スロットルの全開位置から先に始動位置がありますが、

始動後全開で回していき、温まるのを早めるくらいしかないですねえ・・・。

定期的な手入れってやはり大切です。

みんなやらないんだよなあ・・・・。






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管理者
タカキタ スノーブレード 修理 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rc447xfks 2024-03-08T09:04:00+09:00 こんにちは。

まだまだこちらは雪が降ります。春の訪れも感じてはきますが。

除雪機を壊してしまったとの連絡。

側溝のふたに引っかけたり、マンホールのふたに引っかけて曲げたり、

舗装路のぎりぎりまで取り除こうとするから、無理させちゃいますね。

そこまで削らなくてもいいんだけどなあって思ったりしますが。

まあ仕方ありません。

慣れてない人が使ったりもするので。


ヤンマーのロアリンクがめちゃくちゃ曲がっています。



プレスで直してもいいんですが、これだけ厚いものを元に戻すには

会社のプレスでは能力不足です。

部品がかろうじてまだ数個あったので手配して、

他の部分の修理に時間を使いたいと思います。

スノーブレードの付け根の取り付け部までまげてしまったので

ガスで炙って修正して曲げたピンを新しくしました。




これでまたしばらく使えるようになっちゃいました。]]>
管理者
ジェットヒーター 修理依頼 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcoj3rjif 2024-02-29T16:44:00+09:00 こんにちは。

まだまだ寒い季節が続きますね。

朝、夕方は少し日が長くなってきました。

春の訪れももうすぐ。

そうすると、冬の間手入れを全くしなかった人が

明日使いたい!と慌てて大騒ぎする季節がやってきます。

どうして毎年毎年懲りないんだろう・・・・

お金を稼いでくれる機械なんだから、大切にしないといざというときに

また大変な目にあうのは勘弁してほしいなあ・・・。


話は変わりまして、

しばらく使っていなかったというジェットヒーターがやってきまして、

燃料がタンクから上がってこない。

という修理依頼です。


今まで不具合があったわけではないので、

大抵これだろうなあ。

ってゴムホースを見る。

ハイ、亀裂入っていますね。

交換です。


問題なく着火しました。

あとは燃料タンクのドレンボルトからの漏れがあります。

タンクが薄いので強く締め付けると歪みがでるようでパッキンが面で当たらずに

一部で歪みが出ているらしくて、漏れが発生しています。


パッキンをちょっと変わった形状にしてみたら無事解決しました。


噴射ノズルも清掃して光(CDS)センサーの反射板も

きれいにして無事完了です。


あーよかった。



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管理者
薪割り機のメンテナンス その2 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcdip8o9y 2024-02-23T13:26:00+09:00 薪割り機の修理


手配した部品が入荷しましたので、早速作業にとりかかります。


まずは作動油の抜き取りから。

あれ??

やっぱり真っ黒黒ですね・・・。

ここまで黒くなるってよほどだなあ・・・。

灯油を入れて何度も何度も洗い流します。

5.6回繰り返してようやく少し黒さが少なくなってきたところで

中の残留分を全て吸い取り、

拭けるだけ拭いてタンク内部を清掃できました。


ポンプ内部も黒いとは思いますが、

そこまでOHを求められてないので・・・・。

ある程度きれいになったら作動油を入れておきます。

摺動面がガサガサでしたので、部品手配した時に面部分を修正して

バリ取り、ブラケットが動く部分もエッジが鋭利になっていたので

面取り修正しておきました。


グリスを塗布して単体でスムーズに動くことを確認。

シリンダーに取り付けて多少の遊びがでるくらいにしておきました。


ここは常にキレイにしておいてもらいたいところですね・・・。

作業を連続でやっていたら無理な話か・・・。

作動チェックして終了です。









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管理者
薪割り機のメンテナンス https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcwmvc5tp 2024-02-15T11:04:00+09:00
大型の薪割り機の点検依頼です。


牽引ヒッチがとりつけされています。

いろんな所に持ってはいけますが、車につけてる人はさすがにいないだろうなあ・・・。

(日本だったら)


海外製品ですので油圧ホースとかは被覆がかなり硬いです。

短くなっている部分は曲がりがキツくて漏れの原因にはなりやすいです。

ホースは製作してもらって、解決。


スライド部分のレール部分のブッシュ?樹脂版が減りすぎていて

ガイドの真鍮部分を破壊して曲がってしまっています。

高額な薪割り機なので、(100マソくらいするとかしないとか・・・)

大事に使えば長持ちするんですが・・・・。


部品を手配して、エンジンのオイル交換したり、

レール部分のバリや傷を磨いて樹脂版にストレスがかからないように

小細工をしておきました。


また部品が届いて、完成したらお知らせいたします。

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管理者
雪が降りましたね https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rctfuzhyr 2024-02-09T14:05:00+09:00 除雪機の点検修理

2月になってようやく?とうとう?雪が本格的に降りました。

皆様大混乱でしたね。

雪が降ってうれしいのはもしかしたらうちのワンコだけかな??

スキー場もほっとしたかもしれませんね。

さて、シーズン前に大抵点検をするものなのですが、

雪が降る機会が少なくなると

人は備えを確実にしなくなりますね。

エンジンがかからないトラブルが続出して、大至急という要望が多くありました。

(イライラされてもこっちも手一杯なんですけどね・・・。)


今回はホンダのハイブリッド除雪機です。


使っていたらベルトが切れてしまったようです。

ハイブリッドは24V仕様になっています。

このタイプはオーガ(雪をかき集める部分)が電磁クラッチでオンオフするタイプです。

わかりづらいけど、奥にベルトあります。

(すでに交換しちゃいました)

取説、マニュアルなどにはベルト交換の際には電磁クラッチの板の隙間を調整との記載がありました。

試しに今の状態を見てみますか。


わかりずらいですがこの部分に隙間を計測するゲージを入れていきます。


基準値が0.3~0.6ですのでまずは上限の0.6㎜を入れていきます。

この隙間に入れてみます。

はい、入りません。問題なしです。

ではどれくらいの隙間があるのか?

少しづつ数値を落としていきましょう。

0.5㎜も隙間にはいらず。


次に0.45㎜を入れてみます。




おっ?入りました。真ん中あたりの数値ですので、問題なしですね。


電磁クラッチがキュッと大きな音がするようになったら調整することにします。

エンジンオイルとかオーガのギヤオイルを交換して可動部に注油(スプレー)

して今回は完了です。



いざというときの備えはきちんとしておきたいものですが、

言ってもやらない人はやらないもんですよね・・・。














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管理者
機械屋さんとのお付き合い https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcphbp8m9 2024-02-02T14:03:00+09:00
みなさんは農機具販売店に何を求めていますか?

新しい機材を購入するときの金額が安ければ安いほど嬉しいですよね?

どこで購入しても同じものならば結局はアフターサービスなどの付加価値が高い事が条件ですよね。

困ったときに迅速に駆けつけてくれる、修理対応してくれる。これ非常に重要ですよね。

お仕事をして稼いでくれる機械達ですから、肝心な時に止まってしまう、作業ができない。

これでは本末転倒です。

売るだけならば誰にでもできますし、ネットでも購入できますから。

ただし、普段のお手入れをしていて動かなくなるなどのトラブルなどは仕方ありません。

1シーズン使いっぱなし、機械の汚れ(泥、土、肥料)も落とさないで格納してまた翌年・・・・。

動かないから早くこい!

こういうわがままな方が非常に増えてきたと感じます。

(年齢層も高くなっている事も起因すると思われますが)


普段のちょっとした事でいいんですよ。いつもと違う、なんか変な音がする。

こうした異常を感じる事で余計なトラブルの芽を摘むことができると思います。

良い作物を作っている方は機械もやっぱりキレイに手入れしてますし、点検整備などにも出されていますね。

機械の状態を見たら、どういう感じの農業形態かはわかるようになります。


趣味の車とかの乗り物はキレイにするのにお金を稼ぐ道具を何故大切に扱わないのか??

これはずっと疑問に感じている部分でもあります。

根気強く指導をして改善したお客さんもいました。

もちろん変わらない人もいます。

(伝わらない伝え方をしているのかもしれません)

新規で就農される若年層もちらほら増えています。お互いにとってよりよい関係となるように

簡単なメンテナンス方法とかを指導していくのも次の世代への務めかな?と

感じています。



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管理者
高圧洗浄機 圧力不足の件 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcvsz7p8p 2024-01-26T16:09:00+09:00 こんにちは

1月ももうすぐ終わりますね。

雪が降らないのは助かりますが、
春、夏になっての日照りでの水不足などが心配になります。

さて、今回持ち込まれたのは高圧洗浄機です。

動力噴霧機と基本は同じですね。

ポンプの圧力が上がらないという症状です。


すでにメーターの針があがったままメーター内部のオイルも真っ黒です。

これはわかりやすく、内部がやられているという事がすぐにわかりますね



動噴で多いトラブルが圧力があがらない。でしょうか・・・

圧力弁が最も重要な部品になりますね。

水を動噴内部で循環して内部に戻してる機構をとっているタイプは噴霧しないでいる待機状態が続くと

内部の弁を破損します。

温まった水がさらに温まり常時循環することにより温度上昇して本体加熱、弁の破損へとつながります。

あとは水なしの状態での空運転、途中で水が切れる(吸い込み口が水面から外れる等)事によるエアー混入、

これらが自分が経験してきたトラブルでしょうか・・・。


まあ他にも要因はいろいろとあるのですが、動噴本体に限ってはこれくらいが思い当たる感じです。


今回の個体を分解してみると・・・・。

プラスチックのような樹脂ボディのタイプの弁でした。


これが正常だったもの


はずした部品



樹脂部分のボディが変形していますね。



部品単体で頼むよりも組み立て工賃なども考えると、今回はポンプASSYが安くあがる計算になったので

丸ごとポンプ部のみ交換しました。



これだから、部品交換屋って言われちゃうんだよなあ・・・・。




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管理者
ミッションオイル https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rchxpvwd4 2024-01-16T15:54:00+09:00 こんにちは

寒さも本格化してきました。

年齢には勝てません。でも子供の頃はもっと寒かった気がする。

さてトラクターのエンジンオイルって

こまめに交換されている方も多いですよね?

でも、ミッションオイルってどうですか?

別に異常がなければ交換なんてしません!!

って方がほとんどじゃないかと思います。

ゲージをみても、こういう感じであーずっとキレイじゃん。

っておもっちゃいますよね。

これが貯まるとどうでしょうか??


結構黒いじゃん!!


じゃあフィルターは??


鉄の粉いっぱいだ。



機械屋まかせ?いつやったかなんてわからない。

って方ほとんどじゃないですか?
(やってるわい!っていうツッコミはなしですよ)



例えば中古で購入した時に交換してくれてたよ。

って場合はいいですが、ほとんど乗りっぱなしが多いのでは?って感じます。

確かに交換したからといって、格段に何かが変わるわけでもない。



ずっと交換しないでいると最近の農耕車両だとフィルターが詰まって、

最悪は前後に進まなくなったりする不具合もあるようです。


そうなると余計な出費がかさんでしまう可能性もありますよね。


自分の体も、機械もいつまでも健康でいられるように常日頃から気を使って

いたわってあげれば突然おかしな事にはならないかと思います。

お仕事をしてくれる機械ですから、きちんとした状態を保って稼いでほしいですよね。




 
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管理者
2024年になりました。 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcpuxr9a3 2024-01-05T13:40:00+09:00 明けましておめでとうございます。

今日から仕事始めとなります。

誰も見ていないブログは今年も粛々とやっていきます。

昨年終わりに来年は上向きにって書きましたが、新年から災害が起こり、

大変つらい思いをしている方々が多くいらっしゃいます。


自分は何ができるんだろうか?何をするべきかを考えながら、

些細な協力ですが自分の出来る事をしていこうと思っています。


事故、災害はいつふりかかるかわかりません。

機械の修理という業務を通じていくばくながら、社会への貢献がなされていて

世の中が循環していると思い現場に立っています。

機械はようやくそれなりに修理できるようにはなってきたけれど、

自分には人の心を治す事はできません。


それをできる人に願いを託しつつ今年も皆様のお手伝いを

細やかながらできたらと思います。

はやく安心して過ごせる日常が来ることを祈りながら

「当たり前の日常があたり前ではない」ことに

感謝をして日々精進したいと思います。

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管理者
イセキ BIG-T1055 修理など (マッセイファーガソン MF6260) https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcn4r6uzh 2023-12-26T16:03:00+09:00 PTO軸からのオイル漏れ 修理

このトラクターは下回りがごっそりオイルが付着した土が固着していました。

てっきりミッション廻りのセンサーだとかフィルター付近からのオイル漏れだと
思っていました。

何度も温水にて車体廻りを洗浄して様子を見ると
PTOの軸付近からオイルがにじんできていました。

これが伝わってミッションの周りを汚くしていました。

さて、イセキ BIG-T1055となっていますが、これはマッセイファーガソンからのOEM車両です。

ファーガソンでいうところのMF6260になります。

6000CCの6気筒で100馬力以上はあります。

車体もでかいです。イセキ仕様になるとMFではつけていなかったヘンテコな配線、余計なスイッチをつける場合があり、

修理に一苦労することがあります。(イセキでも嫌がってMFMに丸投げする場合が多かったです)

さて外車のトラクター、4本のキャップスクリューボルトを外せば、軸とハウジングが外れるはずです。


ちょっと待った!!




パーツリストで見ると③のケースごとはずせてシール交換は簡単に見えますが、

⑩、⑫、⑬の各ギヤは実は浮いているんです・・・・。

ということは調子に乗ってケースとシャフトを外すとガタンとギヤが落ちます。

これを3枚保持しながらシャフトを入れ込むのは不可能・・・・。

上のふたを開けて、手を入れてできたかどうか・・・・・。(記憶がないので・・・・)

というわけで長いスクリューボルトでギヤをちょっとだけ押し付けて固定をしてシャフトを抜きます。


この方式はMF3000シリーズ、MF6100シリーズ、と同じだったはずです。


あとはシールを交換して元通り組み立てるだけです。

シャフトを外してケース内部を見ると・・・・
やっぱりオイルがにじんでいましたね。途中の溝に水と混ざって溜まっていました。



こんなつたないブログですが読者もいないままずっと書き続けています。

閲覧者が増えるとも思っていないけど、誰かに引き続いてもらいたいなあ・・・。

2023年もこれで暮れようとしています。

世の中がもう少し上向きになるといいですね。

皆様また来年!!


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管理者
ガラス割れたよ!! https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcnwgjwmy 2023-12-19T14:26:00+09:00 トラクター ドア ガラス破損修理


今までキャビンなしトラクター(ROPS)を使っていて、
キャビン付きのトラクターに乗り換えた場合や

ちょっとした不注意でドアを閉めずに発信などした際にどこかに接触して

あっという間にガラスが大きな音を立てて割れてしまう事があります

今回のトラクターは日ノ本NX221 日ノ本というメーカーは
すでに撤退(消滅)して数十年が経過します。

形状、形式などはクボタからのOEM製品です。正面グリルの形状、エンジンフードなどのエンブレム表記が
異なっていますが他はほぼクボタを踏襲しています。

中古市場で日ノ本トラクター流通していて、知らない人はえっ?ナニコレ??って思うでしょうか・・・・。
E324,とかならば手を出さないほうがいいでしょうね・・・・。

もし程度がキレイな状態でOEM製品があったら一見の価値はあるかと思います。

今回のNX221はクボタに照らし合わせるとGL221に該当します。

キャビン付きトラクターとしては結構古い部類になってきました。

今回部品を調べますと

T0230-70770 ガラス
発注不可(理由:供給年限切れ品番)


出た!!どうしよう!!


キャビン付きだけど、ドアなしじゃあ、めちゃくちゃ困るよなあ・・・・。

どんな機械でも兄弟車、似たモデルというものが存在します。

このガラスの品番に共通するトラクターはGL201,221,241シリーズ。

しかしヤフオクなどの中古機械市場などを検索してもほとんどがキャビン無し。

ましてや中古部品なんて出ても来ない。


考えろ・・・考えろ・・・何か手があるはずだ・・・。
(突破ファイルから引用)



パーツリストを色々な機種を眺めていると、ありました!!

ちょっと後のモデルですがGL261Qというシリーズが同じキャビン形式を使用しています。



ドアヒンジ、ウエザーストリップ、ハンドルが同じものを使っています。ウエザーストリップが同じ品番ということは

外周は同じ。形状も図面では同じに見えます。ガラスの色がグリーンということだが、

見える!私には見えるぞ!!って事で

発注!!

ハイフン以降の部品番号も一緒、共通部品もある同寸法だが色付、
色なしで別品番となっている。

メーカー部品ではよくある事ですね。
T0270-70770(ドアヒダリガラス グリーン)
〇 在庫数 (10 ~ 99個)
△ 在庫数 ( 1 ~   9個)
とりあえず10枚はあるって事だ。まだ在庫があって助かったよ。

(2023年 11月 現在)

ぱっと見はわからない・・・・。

こうやってみると、あーたしかに色はついているけど、問題なし!!


こうして元通りにキャビン付きトラクターになりましたとさ。









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管理者
季節外れの草刈り機 修理依頼 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcuecyay4 2023-12-12T16:13:00+09:00 時期外れの草刈り機


寒くなってきましたね。この辺りは農閑期へと移り変わる時期です。

夏ごろに修理した草刈り機がリコイルが、
引っ張ることができないとの依頼です。


さて、エンジンはかかってお渡ししたはずなんだが・・・・。

プラグを外して中を覗くと・・・・排気ポートまで何かがぎっしり。

んん??カーボン??こんなに付着する!?


あとで見ときますって伝えて預かりました。

マフラーを外します。



あれ!?ピーナッツ!?いや、さなぎだなあ・・・・。

ほじほじしてみます。ん?まだまだ出てくるぞ・・・・。

トーチで炙ります!!


油の焼けた匂いじゃないなあ・・・・

って幼虫がまだまだ出てくるじゃん!!


総勢5匹くらい中にいました。

土蜂が巣を作ることはあるのですが、これだけ大家族でマフラー内部にいるとは・・・・。

長期で保管しておくと、こういう風になりますね。

ちょうど巣穴の出入り口にピッタリなんですよね・・・。


この事例はいままでやってきた中で一番かもしれません。

越冬するために、巣を作るのか?春先に使うときにマフラーの穴が土で詰まっていたら、

中にいますよ。さなぎか、幼虫が。

間違いなく。



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管理者
機械の買取、処分など・・・ https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcia2e8ph 2023-12-05T09:58:00+09:00 こんにちは

農業に従事する人口の年齢を形成する割合もどんどん高齢となっている現代ですが、

離農、高齢による農業経営からの離脱が目立ってきています。

このままいくと日本は本当に食糧難になっちゃう気がします。

自分たちの世代から次の世代へとそのツケはまわってしまうことになってしまいますね。

さて、機械の買取依頼です。

機械の買取もさることながら、
機械の周囲には使えるかどうかわからないもの、

どうみても壊れているものなどがぎっしりのお宅でした。

お父さんがいろいろと集めてきては物が増えていくので

めちゃくちゃ困っています!!

と言われてしまいました。




わかりました!全部処分しましょう!!

軽トラに山盛りで6台分の鉄くず・・・・・。


使えなくなった農機具などが軽トラ3台に満載・・・・。

(この日はこれで夕方になったので終了です)


まだまだ奥にいろいろありますが、日を改めてお伺いすることにしました。


若い方で農業に興味があっても機械の高騰にはついていけずに新規参入できないという話もあります。

うまくこういった機械を新たにやる気のある未来ある若者に引き継げればよいのですが・・・・。


そういった橋渡しができればいいんですけどねえ・・・・。


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管理者
ブーム点検、 作業機 脱落しました。 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcf4ic3xa 2023-11-27T15:34:00+09:00 ブームスプレーヤー 格納点検

ブームスプレーヤーの格納整備の依頼です。

今回またもマルナカ製作所のブームです。

メーカーがブームの取り扱いをやめてしまったので、
部品の供給などはやまびこからとなりますが、

今のブームと違うのでいろいろと加工したり、
部品取りから外したりと四苦八苦しながらです。

前回の機体もそうなんですが、

トラクターにつけっぱなしの作業機です。

持ってくるときに道路で脱落してしまったとの連絡があり、行ってみました。


トップリンクが経年劣化で溶接に亀裂が入り、溶接部分からもげてしまいました。


基本的に3点での支持をしているので重さは常にロアリンクピン、トップリンクなどにかかってきます。

取り外しを推奨するのは、亀裂がはいってないか等を自分の目で脱着するときに確認できたりするからです。


うーん、地域が違えば、常識とすることが違うんだよなあ・・・・。


ちょっとしたことでも何かあってからでは事故が重大事故につながります。

巻き込むのも巻き込まれるのも嫌ですね。

いかに日頃の点検、整備が大切かを思い知らされました。










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管理者
ブームスプレーヤー 格納点検 https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcrjv7i4x 2023-11-16T10:50:00+09:00 ブームスプレーヤー 格納点検

野菜地帯のこちらの地方でも収穫が終わり、
シーズン終了が近くなってきました。

八ヶ岳の向こうの野辺山、佐久地方だと
白菜がまだまだあるのでしょうけど、

こちらの原村ではそろそろ終盤です。

ブームスプレーヤーの格納整備の依頼がありました。


〇 クーラントを各配管に循環させて凍結防止

〇 各部グリスアップ、ワイヤー類の注油、オイルチェック

〇 タンク内部、フィルター類の洗浄清掃

〇 PTOジョイントの確認

簡単に記載するとこんなメニューでしょうか。
ローラー、ワイヤー、コイルホースなどは悪ければ
適時交換となります。


今回はマルナカ製作所のブームスプレーヤーです。

もうすでに何世代前になるのでしょうか・・・・。
他のメーカーとの共用できる部品もありますが、

これをこれからも長年使うならば、
更新したほうが作業の効率も上がるのになあ・・・。
と心の声が・・・。



野辺山、佐久地域ならばすでにこれを使っている農家さんは
・・・・。たぶんいないとは思います。

たぶん・・・

自分が担当していた時は絶滅3秒前でした。
共立製でもブームの腕がマルナカというパターンはありましたが・・・。


しかし!この地域はそれほど設備投資ができるほどの
余力がある農家の顧客は少ないので、

あれやこれやの今までの培った知識と技術で乗り切るしかありません。


チェーン、スプロケットは切れるまで使われる事が多く、
トラブルが起きて電話がかかってきたりするのが

金曜日の夕方近くだったり、日曜日だったりします。

少しでも、トラブル、クイック修理を回避するためには
予防整備が必須です。古い機械ならば猶更です。


今回も大事をとってここで交換することになりました。



今どきはブーム専用機となっている事が多いので、
脱着しないままかなりの年数が経過することもあります。


この時に忘れがちですが、

PTOジョイントはスムーズに脱着できますか?
たまには外してみることを強くお勧めします。

PTOジョイントはクロスベアリングのグリスアップだけでなく
一度取り外して本機のスプライン部分、伸縮する部も清掃して
グリス塗布することが望ましいです。

グリスアップとかずっとされてないと最悪こうなります・・・。

過去に10年間ブームを取り付けたままのトラクターで
ジョイントが壊れてしまい、タンクを叩いてしまって、

穴が開いてしまい、急遽更新となったのはいいのですがジョイントがスプライン部分で錆び付いていてトラクター側の
PTOジョイントから取り外すのに
大変な苦労をしたことがありました。

スライド部分が固着している事により、ロアリンクボールの取り付け軸が折れた時などのトラブル時にPTOシャフトを押し込んで

トラクター側を破損させてしまった事もありました。

(この時はミッション内部まで痛めてしまい、工場に持ち帰って修理をする事になりましたが・・・・)

事前の整備点検などで気を付ける事で余計な出費や手間をかけることなく農作業のロスをなくすことも我々の役目かなあと思います。










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管理者
トラクター タイヤ交換 (リム脱着しないでの作業) https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rcoh8bnvf 2023-11-07T08:49:00+09:00 トラクター タイヤ交換のご依頼

トラクター   M1-85

交換サイズ   リヤ 340/85R36




フロントタイヤは昨年交換済みなので今年はリヤタイヤを交換するとの事。

同時に前後したかったのですが、金銭面の工面がつかず、
リヤが今年となりました。

この辺の農家さんは何よりも金額重視であるので

海外ブランドのBKTという銘柄をチョイスされました。

農業用トラクターのタイヤですと以前の職場では高原野菜地帯でしたので
ほぼミシュラン一択でお勧めをしておりました。

静粛性、タイヤの持ち、組みやすさなども一番よかったです。

今回のBKTは自分は取り付けた経験がなく、組んでいく過程でサイドが
とにかく硬く、厳冬期には野外でのパンク修理などは

遠慮したいなあという印象を受けました。

農機具屋さんのほとんどのはホイールごと脱着してタイヤセンターなどに
持ち込むようですが、

私は圃場の中でのパンク、タイヤのバーストなどの場合もすべて現場で
やってきました。



100馬力クラスのトラクターを圃場から引き出し、ホイール付きのタイヤを脱着する手間などを考えると、時間がかかってしまい、

ブームを背負っている場合などその場でなんとかしないと薬剤が満タンで
無駄になってしまう場合があり、そういう手法をとっていました。



その場でやってくれるほうが助かるといわれるのが
せめてもの救いですが・・・。

平地で作業しやすい場所でできるのはありがたいですねえ。

慣れてしまえば脱着取り付けまで1本あたり約1時間もあればできますよ。
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管理者
お米の乾燥機 失火エラー  https://agrimachine.jp/u/column/m7de6rc5zryhxb 2023-10-31T09:37:00+09:00 こちらの地方でもお米の収穫が終わり、乾燥作業に追われている農家さんが多くあります。
乾燥機のボイラーが点火せずに”失火エラー”が出るとのことで見に行きました。

たいていの米農家さんは倉庫の中に乾燥機などがあり、いつも清潔にしているイメージがあったのですが、
案内された小屋に行きますと、

うーん・・・・。
いつもながら嫌な予感しかしない・・・
・。


まずはうっかりミスを見落とさないように、基本的なところを確認します。

〇 燃料タンクに灯油は入っているか?     ⇒  OK

〇 タンクのコックは閉じられていないか? ⇒  OK

〇 配管、フィルターなどにゴミ詰まりがないか?      ⇒  OK

本人が大丈夫だと言っても、この目で見るまでは安心できないですから。

いよいよボイラーの火が出る部分を確認します。

う、ん??



埃が多い環境に設置されている機械なのでかなり綿埃、砂埃が堆積しているのでエアーブローで清掃。

肝心な部分を開けてみる。



廃油ストーブですか??ってくらいに燃えカスが堆積しています。

購入してから3年。一度も開けていない(清掃をしていない)とこうなってしまうんですねえ。

煤、汚れをきれいに清掃して、修理完了していままでのように乾燥工程へと自動で進んでいきました。




お客さんには毎年必ず開けての状態チェックと清掃をお願いして、無事乾燥機は修理完了です。



https://shinko-shokai.co.jp/
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